2010年6月アーカイブ

dmoz登録ドメインの安全性について

オールドドメインの安全性を図るひとつの指標として、dmozドメインに登録されていたか否かというのがあります。
海外ヤフーカテゴリーの場合、未チェックのケースも多いですので、そのまま放置されているケースもありますが、dmozの場合は比較的、リンク切れのチェックを頻繁に行っているような気がいたします。

そのため、dmozからの被リンクが残っている場合は、実体のあるホームページ運営がなされていた確率が非常に高く、サイトのインデックスが残されていることも多いです。

インデックスが残っている場合は、比較的高確率でページランクが復活するケースが多いので、わりと安心してドメインを取得することができるのです。
加えて、スパム的な運営がされているクオリティーの低いサイトは、そもそもdmozされることはないんで、その点でも安心感があります。

ただ、dmozからの被リンクはいずれ消えると考えて間違いないでしょう。
この点にヤフーカテゴリとの違いがあります。

海外ヤフカテの場合、中古ドメインを取得しても、そのままリンクされているケースが多いという点に利点があるわけですが、逆をいえば、だからこそ確認する必要性が出てきてしまいます。
それに対して、dmozの場合は、ディレクトリ側でのチェックがありますので、自分ではそれほど詳細にチェックしなくても大丈夫なんです。

また、そもそもdmozされていたら、クオリティーが高いドメインということになりますので、他のオーソリティーサイトからの被リンクもついているケースもあります。
オーソリティーサイトはだいたいdmozされてますし、逆にdmozされていれば、オーソリティーサイトであるというケースが多いのです。

類は友を呼ぶともいいますが、相互リンク先もたいていはオーソリティーなので、結果として高ページランクからの被リンクが多い傾向になるわけです。
そんなわけで、詳細にチェックする時間がない場合は、dmozのなかから取得するようにしたら、効率のよいドロップキャッチが可能になるでしょう。

タイプインドメインはSEO向きじゃない

中古ドメインを探している人には、大きくわけて二通りのタイプがあります。

ひとつはSEO効果が目的の人。
そしてもうひとつはタイプイン(Type in)ドメインを探している人です。

「タイプインドメイン」というのは、URLに直接入力して検索されるような短めのドメインのことを指しています。
たとえば、seoに興味がある人なら、seo.comを閲覧するとか、そんな感じです。
現在は検索エンジンを経由してアクセスする人がほとんどですが、検索エンジンがなかった古い時代の人は、おそらくそういったアクセスの仕方が一般的だったのかもしれません。(詳細不明)

つまるところ、タイプインでアクセスしてくる人に、クリック型の広告を表示して、それでお小遣い稼ぎをしようっていう趣旨での利用方法かと思います。

日本では、どちらかというと前者のSEO対策を期待してのオールドドメインを取得される人が多いのではないでしょうか。
期限切れドメインなどを見てみると、被リンクサイトとして使い古されたものがいたるところに散在していますが、ほぼ、日本語のサイトが多いように思います。

また、日本語のキーワードをわざわざ英語に直してタイプインしてアクセスするというような習慣はほとんどありません。
例えば、仕事の情報を探すとき、business.comをタイプインしてみようと考える日本人はほとんどいないはずです。
そんなわけで、日本ではSEO目的での中古ドメインの取得がメインになっているのだろうと思います。

このタイプインとSEOタイプのものを比較してみると、お手軽に稼げるのは、やはり、コンテンツを必要としないかたちのタイプインドメインかと思います。
けれども、ある程度のコンテンツを作成するノウハウがある場合、SEO目的としてアフィリエイトで使用した方がはるかに効率のいい稼ぎ方といえるのではないでしょうか。

ドメインと同様、レンタルサーバーも重要

ドメインの取得費用とレンタルサーバーの費用とを比較してみますと、一般的にはサーバー費用の方が高額化する傾向にあります。
格安ドメインの場合、netやcomならたいてい1000円以内で取得することが可能ですが、サーバー費用の方はというと、格安レンタルサーバーでも年額3000円程度はかかってしまうものです。
高機能なレンタルサーバーの場合、数万円程度の費用になることもめづらしくはありません。

ただ、新規取得のものではなく、オールドドメインを取得するということになると、サーバー費用をはるかに凌ぐ料金がかかってしまうことも多いです。
高ページランクの場合、数十万円程度の費用がかかるケースもあります。

そのようなことを考えると、数十万円もかけてオールドドメインを取得するのなら、それに見合った形のレンタルサーバーも用意しておくべきです。
せっかく高いお金を出したとしても、レンタルサーバーが原因で本来のSEO効果が発揮されなかったとしたら、効率が悪いからです。

レンタルサーバー選びのポイントとしては、やはり、サーバー反応のいい高スペックなものを選択するとよいでしょう。
グーグルのウェブマスターツールを使用すると、クロール時のダウンロード速度が記録されていますが、あまりに重いサーバーの場合、SEO効果としてはマイナスになります。
これは1年ほど前から言われていることですが、重要度はかなり低いものの、アルゴリズムの一部として組み込まれていると考えて間違いありません。

加えて、同じipアドレスのレンタルサーバーに、自分の所持するドメインを重複してアップロードしないということも大きなポイントになります。
オールドドメインを100個保持しているとしたら、重要なドメインについては、ipアドレスの異なる格安サーバーを新規にレンタルしてご使用されることをおすすめいたします。

これは、同一ipアドレスからの被リンク元は、重複してカウントされないことから来ているものですが、たとえ格安サーバー100個をレンタルしたとしても、年間でいうと30万円程度の費用で収まるかと思います。
もっとも、それだけの数の格安ホスティング会社は日本にはございませんので、実際に確保することはできませんが、基本的には、オールドドメインと同様、レンタルサーバーの費用にもお金がかかるということになります。

プロキシ入札(Proxy Bidding)とは?

中古ドメインを探している最中、Proxy Biddingなる単語を目にすることもあるかと思いますが、これはオークションサイトでの入札方法に関するキーワードです。
自分でここまでなら出せるという入札金額を入力しておけば、最小限の入札価格で自動的にやってくれるものですが、日本のヤフーオークションなどもこのプロキシ入札になっています。

このProxy Biddingかそうでないかを確認しておく必要があるのは、本来のドメイン価格よりも高値で入札してしまうケースが発生してしまうからです。

例えば、自分は5万円だしてもいいと思っているドメインのオークションに参加しているとします。
現在、1万円が最高価格であったとすると、プロキシ入札が有効の場合は、5万円で入札しても、自動で1万1000円ぐらいの最小限の価格で調節してくれます。
それ以降、さらに入札が過熱する場合は、5万円の範囲内で自動入札されるというものです。

もし、プロキシ入札だと思って入札したけどそうではなかった場合、いきなり5万円が実際の入札価格となってしまうので、かなり損をしてしまうことになるのです。
つまり、プロキシ入札ではない場合、「入札価格=実際に支払う価格」ということになります。
オークションに参加する際は、この点を確認しておかないと痛い目にあってしまうこともあるので気をつけましょう。

オールドランクとページランクの関係について

ページランクはけっこう有名ですが、「オールドランク」というのはご存知でしょうか?

おそらく、誰もご存知ないとは思うのですが、これはさっき自分が考えたものなんです。
つまり、ページランクだけではつまんないから、視覚化されたオールドランクもあったらいいなってさっき思ったんです。

ドメイン年齢という概念があって、それが検索エンジンのアルゴリズムに取り入れられているとするのなら、当然、ドメイン年齢のランキングも数値化されてカウントしていると考えてしかるべきです。

このドメイン年齢とページランクの関係性についてですが、そもそもドメイン年齢が古かったらページランクの上昇に寄与するのかという疑問があります。
ページランクは純粋に被リンク数だけをカウントしているものなのか、それとも、ドメイン年齢が古いと普通よりも多めにページランクを渡してくれるのかという点です。

個人的には無関係と思うのですが、被リンク数は変わってないけど、5年運営してたらページランクがひとつ上がったというケースもけっこうあるかと思います。

こういう場合はたぶん、自分ではがんばってなくても、被リンク元の被リンク数が増えたから、結果として自分とこのページランクが上昇したということではないかと考えてます。
もし、そういう機会があったら、被リンク元をチェックしてみることをおすすめします。
おそらく、被リンク元のドメインに、ページランクが上昇しているものが確認されるはずです。

長い間ドメインを運営していたら、被リンク元のさらに被リンクといった連鎖構造が次々に生まれてくるはずですので、見かけ上、何もしてないのにページランクが上昇したっていうことになるかもしれないです。
一方、自作自演でペラサイトを増やした場合、ペラいページにリンクする人はいないと思うので、この場合は時間とともに自然消滅していくという可能性もあります。

そのような意味でも、被リンク元のクオリティーのチェックはかかせませんが、できれば、2つ前ぐらいまでのリンクは調べておくのがいいのではないかと思います。

Pre releaseドメインという選択し

高ページランクのオールドドメインをゲットするなら、バックオーダーをかけてのドロップキャッチというのがございますが、Pre releaseタイプのものをねらうという選択肢もあります。

プレリリースのものも、通常のオークションドメインとそれほどかわりはありませんが、期限切れを迎えるまえの開放される直前のドメインですので、資金が豊富にある場合はかなり確実に取得することが可能です。

ドメインが一旦開放されてしまったら、誰の手に落ちるかはわからなくなってしまうわけですが、Pre releaseドメインの場合は、値段の折り合いさえ付けば、より確実にゲットできるわけです。

ただ、オークション形式であることにはかわりがないですので、結局はぶなんな価格に落ち着くケースが多いです。
通常のオークションよりは安く、バックオーダー後のオークションよりは高いといった程度ではないかと思われます。

Pre releaseタイプのドメインを取得するメリットとしては、dmozのリンクがまだ生きているケースが存在することです。
おそらく、マニュアルでのチェックではなく、リンク切れチェックにより排除するドメインを選択していると思いますが、期限切れタイプのドロップキャッチのように、pending deleteの空白期間が存在しないので、そのまま生きているのだろうと思います。

個人的に、資金に余裕のある場合は、このPre releaseでゲットすることが多いですが、通常はやはり、ドロップキャッチをねらうことが多いです。
ドロップキャッチの場合だと、格安の場合は66円ぐらいでページランク4程度を取得できるケースがあるのに対し、Pre releaseの場合は最低でも5000円ぐらいはかかってしまうものです。

ただ、いくら高くても、関連性のあるドメインは多少の費用がかかっても、確実にゲットしておいた方がよいケースも存在します。
ドメインの出費は一時的なものですが、サイトから発生する収益は長く続くものであることを考えるとひとつの選択肢として有効なのではないでしょうか。

古いドメインとページランク

古いドメインならなんでもいいというわけではありません。
やはり、被リンクが残っており、かつ有効であるもの、関連性のあるものがベターです。
つまるところ、サイトのM&A的に利用されることを目的とした使い方がベストな方法かと思います。

ページランクに関してはモロモロの見解がありますが、SEO対策する上にまったく関係がないという人はいないはずです。
いちいちlinkコマンドを使用したり、ツールを立ち上げて被リンクを確認したりせずとも、ページランクのあるなしで、インデックスされているのかいないのか、どのくらいの被リンクが集まってるのかが直感でわかります。

もちろん、ページランクが高いからといって検索順位で上位にくるとは限りませんが、被リンクがないと検索順位が上がらないのは確実(競合キーワードの場合)ですので、最終的には被リンクが多く集まっているページランクの高いサイトが上位に表示される傾向があるのは当然です。
ただ、ページランクをチェックする際には、さまざまなチェック要素が必要になります。
リダイレクトされていないかとか、重複の被リンクがどのくらいあるかとか、被リンク元のドメイン数はどのくらいかとか、同じページランクであったとしても、その質においては天と地ほどの差があるものなのです。

例えば、リダイレクト元はリダイレクト先のページランクと同一になる傾向がありますが、一時的に301を解除してみれば、被リンクがまったくない状態でも、リダイレクト先とまったく同じページランクになることが確認できるはずです。
見た目だけでよければ、ページランク7,8のサイトは簡単に作れるものなのです。
一般的には、偽装ページランクといわれていますが、この仕組みを悪用しているケースも見受けられます。
オールドドメインや高ページランクといっても、その本質の部分を判断しないかぎりは、ドメインを取得したとしてもまったく意味のないものとなってしまうでしょう。